抗生物質に対する耐性は増加しており、疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)や米軍は、本件をグローバル医療危機とみなしている。国防総省(Department of Defense)は、感染症にさらされる兵士の大きなリスクについて長年文書化しており、これには、多剤耐性(multi-drug resistant: MDR)生物の増加も含まれる。こうした危機の浮上にもかかわらず、製薬企業は抗生物質の分野から顕著に手を引いており、抗生物質開発に焦点を当てているバイオテクノロジー企業の失敗も話題になっている。こうした中、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)の「人生を救う措置のための酵素の活動の育成(Harnessing Enzymatic Activity for Lifesaving Remedies: HEALR)」プログラムは、微生物感染を効果的に治療する新規の治療設計ツールキット及び新規の戦略/方策を活用することを狙いとしている。具体的には、HEALRは、新規のたんぱく質分解アプリケーションに焦点を当てて新種の抗生物質を開発することに取り組む。