数十年にわたり、米軍は先端の暗視技術の恩恵を受け、暗闇の夜間飛行や暗闇での地上戦などが可能になっている。しかし、現行の暗視ゴーグル(night-vision goggle: NVG)技術は、ヘルメットに取り付けられた双眼鏡のようなレンズが必要で、視野(field of view: FOV)は限定的となっており、兵士の首に極度の負担がかかっている。こうした中、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)は、「眼鏡形式の強化暗視(Enhanced Night Vision in eyeglass form: ENVision)」プログラムを発表した。ENVisionプログラムは、軽量(一般的な眼鏡と同じぐらいの重量)で広範なFOVが得られ、スペクトラム帯ごとの別個のレンズを必要とせずに複数の赤外線スペクトラム帯で利用できる、NVGを開発することを狙いとしている。