AI・核融合重視によるエネルギー基礎研究予算削減の懸念が拡大

サイエンス誌(Science)は12月2日、エネルギー省(Department of Energy)が人工知能(AI)と核融合研究の優先により、基礎研究力の低下につながる可能性があると報じた。11月20日の同省による核融合局(Office of Fusion)とAI・量子局(Office of Artificial Intelligence and Quantum)新設を受け、基礎科学を支援する科学局(Office of Science)の役割が縮小する恐れがあるという。新部署は国内最大の物理科学研究資金の提供組織となることから、これまで大型施設を建設してきた科学局から将来的に切り離される可能性があることに加え、トランプ大統領が掲げるAI推進策「ジェネシス・ミッション(Genesis Mission)」で科学と安全保障を統合するプラットフォーム構築が求められていることもあり、今回の新設は核融合研究にとって必要であるものの、人材不足が課題との指摘もある。また、同省が従来支援してきた気候変動や宇宙分野における精密なシミュレーションの研究の今後についても、懸念が広がっているという。

Science “As Energy Department prioritizes AI and fusion, basic research faces squeeze” (12/02/25)
https://www.science.org/content/article/energy-department-prioritizes-ai-and-fusion-basic-research-faces-squeeze