NIH人事、外部専門家排除で選考プロセスに懸念

サイエンス誌(Science)は11月14日、国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)による指導部ポストの選考方式について懸念が広がっていると報じた。NIHは27研究所・センターのうち13カ所の所長職を含む多数の指導部ポスト欠員を埋めようと動いているが、従来の選考委員会方式から逸脱しているという。過去1週間の11のポストにおける求人応募期間はわずか2週間であることに加え、外部科学者の関与が見られず、これは9月初旬から開始された国立精神衛生研究所(National Institute of Mental Health: NIMH)とNIH臨床センター(NIH Clinical Center)所長職の従来の選考プロセスとは異なっている。これまでは専門家による選考委員会が、縁故採用を防ぐ役割を果たしてきたと指摘したが、10月にはジャヤンタ・バタチャリヤNIH所長(Jayanta Bhattacharya)が環境健康科学研究所の所長を、JD・バンス副大統領の親しい友人である神経疫学者に突然交代させた事例が起きており、記事は同学者について、経験に乏しいとも指摘している。

Science “Is NIH cutting corners as it rushes to fill leadership positions?” (11/14/25)
https://www.science.org/content/article/nih-cutting-corners-it-rushes-fill-leadership-positions