米国科学財団(National Science Foundation: NSF)の政策策定委員会である米国科学審議会(National Science Board: NSB)は5月5日、新たな報告書「ビジョン2030(Vision 2030)」を発表した。報告書は、米国の医療/安全保障/経済繁栄の支えとなる米国の科学工学活動への脅威を特定した上で、「米国が世界的な科学工学のリーダーシップを維持し、学生や研究者、労働者、アントレプレナーに比類なき機会を提供する」というビジョンを提示している。そして、「これらのビジョンの実現には、米国の科学工学のエコシステムにおけるすべての事業体が行動することが求められる」とし、NSBがNSF及びその他の科学工学活動のリーダーと協力して取り組む様々な行動へのコミットを示した。具体的には、①NSFの組織的見直しと変更の勧告、②大学・業界・州関係者を招集し、パートナーシップやNSFの資金提供を受けた研究の移行に関するベストプラクティスや障害の特定、③STEM能力を持つ米国民育成のための新連邦プログラムに関する議会及び政権との関与、④国際協力などの育成を目的としたNSFの戦略及びパートナーシップの開発及び拡大、が含まれる。
National Science Board “Driving the next decade of American discovery and innovation” (5/5/20)