調査会社のロジウム・グループ(Rhodium Group)は1月13日、2025年の米国における温室効果ガス排出量が前年比2.4%増加し、2年連続の減少傾向から反転する見通しと発表した。経済及びエネルギー活動に関する予備的データに基づいた排出量は、実質GDP成長率1.9%を上回るペースで増加すると予測し、経済活動と排出量の「デカップリング(decoupling)」も崩れたという。増加の主因は建物と電力部門で、冬季暖房需要により、建物部門の直接排出量は6.8%増加した。電力部門では天然ガス価格が58%上昇したことに加え、データセンターなどによる電力需要増を背景に石炭火力発電が13%増加し、排出量が3.8%上昇した。一方、運輸部門は記録的な交通量にもかかわらず、ハイブリッド車や電気自動車の普及により、排出量はほぼ横ばいであった。報告書は、2025年の排出量はコロナ禍前の2019年比で6%減、2005年比で18%減の水準にあると指摘しつつも、トランプ政権による政策変更により、今後数年間で影響が拡大する可能性があると分析している。
Rhodium Group “Preliminary US Greenhouse Gas Emissions Estimates for 2025” (01/13/26)
参照記事:Axios “U.S. emissions rise could preview bigger spikes” (01/14/26)
https://www.axios.com/2026/01/13/us-emissions-rise-rhodium