水力発電の大型変圧器確保に向け、供給網整備が急務 NLR報告

ロッキー国立研究所(National Laboratory of the Rockies: NLR)は7月16日、国内水力発電施設整備における大型電力変圧器(Large Power Transformers: LPT)確保に向け、供給網(サプライチェーン)整備が急務であるとする報告書を発表した。国内消費電力の90%以上が高圧変圧器を経由している現状を指摘した上で、LPT交換・整備に関する9つの課題を特定しており、これによると、主要原材料の80%が輸入に依存していることや、国内製造・組立能力の限界、調達に最長5年かかるリードタイムの長さが深刻なボトルネックとなっているという。また、2021年以降の価格急騰により、2025年には価格が約80%上昇し、1基あたり最大1,000万ドルというコスト面での負担もあることが判明した。さらに10年以上の経験を持つ熟練労働者の不足、山間部などの遠隔地輸送など物流の課題に加え、許認可規制による整備遅延や貿易動向による影響なども挙げており、これらの知見を活かした政策策定が、今後の投資拡大や人材育成に役立てることができると強調している。

NLR “US Hydropower Faces Supply Chain Challenges With Large Power Transformers” (07/16/26)
https://www.nlr.gov/news/detail/program/2026/us-hydropower-faces-supply-chain-challenges-with-large-power-transformers