ロッキー国立研究所(National Laboratory of the Rockies: NLR)は1月15日、2025年の米国地熱市場報告書を発表し、技術進歩、投資拡大、新用途開拓により著しい成長を遂げたと明らかにした。報告書によると、2024年末の地熱発電設備容量は3,969メガワット・エレクトリック(MWe、電力出力)に達し、2020年の3,673MWeから8%増加したほか、2021年以降26件の電力購入契約(Power purchase agreements: PPA)が締結され、1,000MWe超の新容量開発が進んだ。多くはAIデータセンター向けで、エネルギー省(Department of Energy)のユタ州フォージ(FORGE)強化地熱システム実証試験場での掘削時間は、2020年の310時間から2023年の110時間へ短縮し、コストが大幅に削減された。次世代地熱企業への民間投資も15億ドル超となり、発電のほか冷暖房、地熱ヒートポンプ、石油・ガス貯留層における地熱共同生産や地熱塩水からのリチウム抽出などへの応用も拡大し、均等化発電原価(Levelized cost of energy for enhanced: LCOE)も低下傾向にあるという。
NLR “2025 US Geothermal Market Report Documents Industry Growth” (01/15/26)
https://www.nrel.gov/news/detail/program/2026/2025-us-geothermal-market-report-documents-industry-growth