国防総省の新AI加速戦略 グロックを採用、倫理的懸念は後退

国防総省(Department of Defense)が1月12日に発表した人工知能(AI)加速戦略は、米軍のその他の取り組みの重要な基盤的要素を活用可能にする7つの先導的プロジェクトを設定している。そのプロジェクトの1つ「GenAI.mil」は、機密ネットワークを含む省内のネットワーク内でAIチャットボット「グロック(Grok)」へのアクセスを可能にするというものである。グロックは、イーロン・マスク氏(Elon Musk)が所有し、サウジアラビアとカタールの支援を受け、党派的、ナチス的な偏り、児童の性的画像の作成を厭わない点で知られる。国防総省のAI加速戦略は、2023年のバイデン前政権による戦略と共通する点も多く、前戦略も、商用のAI最先端モデルを迅速に軍に導入させる点を強調していた。一方、新戦略で最も重要な点は、省内のデータ共有に関する障害を排除し、オープンアーキテクチャ型システムの導入を示している点である。新戦略は、「国防総省内における責任あるAIの明確化」の説明として、「多様性、公平性、包摂性(diversity, equity and inclusion : DEI)や社会的イデオロギーは省内に存在場所はなく、省としてイデオロギー的な調整が盛り込まれたAIモデルを導入してはならない」としている。

Nextgov FCW “Grok is in, ethics are out in Pentagon’s new AI-acceleration strategy” (01/14/26)
https://www.nextgov.com/artificial-intelligence/2026/01/grok-ethics-are-out-pentagons-new-ai-acceleration-strategy/410685/?oref=ng-homepage-river