バイデン大統領は3月31日、米国のインフラを再建し、雇用を創出し、イノベーションで他国から抜きんでるための計画の一部として、今後数年間で米国の研究活動に2,500億ドルを支出する計画を発表した。大統領の演説の前に発表されたファクト・シートなどを基に、サイエンスインサイダー(Scienceinsider)が把握している大統領の計画の概要は次の通り。①米国科学財団(National Science Foundation: NSF)は500億ドルを受領し、その一部は新たな技術総局へ充当される。NSFの現行予算は85億ドルで、ファクト・シートは新規投資の具体的な期間について明記していない。一方、下院科学委員会の超党派グループが先週提案した法案では、NSFに5年間で720億ドルが提示され、そのうち130億ドルが新総局向けとなっている。上院の超党派法案は来月提出される予定。②約400億ドルが国内の研究施設の改善に支出され、これは連邦研究所と大学の双方の研究施設と想定される。③少数派を対象とした機関も更に100億ドルの研究資金を受領する他、最高200件のセンター・オブ・エクセレンスに別途150億ドルが提供される。④約350億ドルが、気候危機への対処及び、米国をクリーン・エネルギー技術及びエネルギー雇用における世界のリーダーと位置付けるための技術の開発に支出される。⑤約300億ドルが、「農村地域を含め、イノベーションと雇用創出を促進するR&Dのための追加資金」とされる。⑥年間10億ドルの米国標準技術局(National Institute of Standards and Technology:NIST)は、ミッションの進展を目的として140億ドルを受領する(期間は不明)。
Science “Biden proposes $250 billion investment in research” (3/31/21)