S&P、「米国内でエネルギー貯蔵の成長は見られるが、2035年までの炭素フリー能力増加は限定的」

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンス(S&P Global Market Intelligence)の試算によれば、2021年末までに米国のグリッドに8.5ギガワット(GW)の新たなエネルギー貯蔵能力が追加され、2025年までに更に年間2GWが追加される見通しである。貯蔵プロジェクトと再生可能エネルギーは共に、税制優遇措置や開発費用低下の恩恵などを受けて強力な成長を示す可能性がある。経済状況の改善により、「ソーラー+貯蔵」のプロジェクトが市場で競争力を高めつつあり、新たな貯蔵資源の成長は、米国の電力移行を加速させる一助となるものの、S&Pのエネルギー研究部長によれば、ゼロ炭素資源が発電市場に占める割合は、2021年の39%から2035年の47%と、極めて限定的になる見通しである。その一因は、風力とソーラーによる市場シェアの拡大は水力と原子力発電の減少で相殺されるためである。

Utility Dive “S&P: Despite storage growth, US to achieve ‘marginal’ carbon-free capacity increases through 2035” (2/18/21)