大統領バイオ倫理問題研究委員会(Presidential Commission for the Study of Bioethical Issues)は、報告書「倫理科学:人を対象とした研究における被験者の保護(Moral Science: Protecting Participants in Human Subjects Research)」を発表した。この報告書は、1940代後半にグアテマラで行われた研究で米国研究者が1,300人以上のグアテマラ人を故意に梅毒などに感染させたことが明らかになったことを受けて実施されたものである。報告書によれば、連邦資金を受けて国内外で行われている人を対象とした研究に自発的に参加する人々は、インフォームド・コンセントや第三機関の倫理審査、リスクの最小限化などを義務付けた連邦共通規則(Common Rule)により、十分に保護されているという。ただし、改善の余地はあり、研究の追跡を容易にする制度や負傷した参加者に対する補償制度の創設を検討すべきであるとしている。
Science Insider “Panel Calls for Closer Tracking of U.S.-Funded Human Research, Proposes Compensation Fund” (12/15/11)