エネルギー省(Department of Energy)の高エネルギー物理学諮問委員会の一部である「素粒子物理学プロジェクト優先順位付け委員会(Particle Physics Project Prioritization Pane: P5)」が5月22日に発表した報告書によれば、厳しい国内予算状況が続く中、米国の高エネルギー物理学者らは今後十年間の研究アジェンダとして、これまで以上に国際協力を重視する戦略を選択した。P5報告書は、スイスにある欧州素粒子物理学研究所CERNで進められている大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider: LHC)の今後の開発で米国が鍵となるプレイヤーであり続けることの必要性や、LHCの後継機、国際リニアコライダー(International Linear Collider)を建設する世界的な計画を支援することの必要性を強調している。更に、フェルミ国立加速器研究所(Fermi National Accelerator Laboratory)で提案されているニュートリノ施設計画を見直し、国際的な資金による取り組みへと変更するよう提案するなどしている。
Nature News “US physics strategy collides with budget” (5/22/14)