ファースト・ソーラー社、インフレ低減法による税クレジットを最大7億ドルで販売
財務省(Department of Treasury)及び内国歳入庁(Internal Revenue Service: IRS)が、インフレ低減法(Inflation Reduction Act: IRA)で規定された国内再生可能エネルギー機器製造事業者向けの税インセンティブの範囲について、その定義を正式発表してからわずか1週間後、米ソーラー・パネル製造企業大手のファースト・ソーラー社(First Solar)が、この税インセンティブを最大限に利用し、現金収入を得た。同社は、最大で7億ドル相当の税クレジットを販売する2件の取引を成立させた。同社のような国内の総合ソーラー製造事業者は、国内生産したソーラー・モジュールを対象に1ワットにつき最大約16セントの税クレジットを得ることができる。しかしこうしたインセンティブは、実質的には企業の連邦税を割引するもので、その企業に課せられた税額によって限界がある。IRAでは、こうした限界を回避できるよう、IRAの下で得た税クレジットをオープン市場でいかなる企業にも販売できるようにした。ファースト・ソーラー社は、意欲的な購入者として国際的なフィンテック及び支払企業のファイサーブ社(Fiserv)を見つけ、税クレジットを1ドルにつき0.96ドルで販売する。「IRAの意図するところは、国内の製造事業者が成長及びイノベーションへの再投資に必要な流動性を提供することで国内の高価値製造を意欲付けることである」と、ファースト・ソーラー社の最高経営責任者(CEO)は述べる。 Canary Media “First Solar cashes in with sale of IRA tax credits worth up to $700M” (1/3/24)