NIST、AIを活用した半導体材料開発に5億ドル支援

米国標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology:NIST)は6月17日、サンドボックスAQ社(SandboxAQ)と5億ドルの資金提供に関する正式契約を締結したと発表した。CHIPS・科学法(CHIPS and Science Act)に基づく人工知能(AI)を活用した革新的な半導体材料の開発加速に向けたもので、物理・化学シミュレーションとAI最適化を組み合わせた同社の材料探索基盤開発により、開発期間の大幅短縮につなげる。特に次世代半導体製造に不可欠な4つの分野に焦点を当てており、環境毒性が懸念されている有機フッ素化合物「PFAS」の代替品開発や、中国が世界生産の多くを支配するネオジウム磁石に対抗するレアアース(希土類)を使わない磁石の創出、工場用バックアップ電源用代替バッテリーや高純度触媒の開発を行う。なお、今回の投資に伴う政府による同社の少数株式取得については、国民への利益還元が目的と説明した。同研究所は引き続きマイクロエレクトロニクス技術に関する提案募集を行なうとし、申請を募っている。

NIST “Department of Commerce Announces Definitive Agreement with SandboxAQ for a $500 Million CHIPS R&D Award to Accelerate Al-Driven Semiconductor Materials Discovery” (06/17/26)
https://www.nist.gov/news-events/news/2026/06/department-commerce-announces-definitive-agreement-sandboxaq-500-million