H5N1型鳥インフルエンザの研究者らは、論文のデータがバイオテロ脅威をもたらす可能性があるとの懸念に配慮し、自主的に研究を60日間停止することで合意した。オランダのエラスムス医療センター(Erasmus Medical Center)のロン・フーシェ教授(Ron Fouchier)とウィスコンシン大学(University of Wisconsin)の河岡義裕教授は昨年12月、H5N1鳥インフルエンザのウィルス株を作ることに成功し、研究結果をサイエンス誌(Science)とネイチャー誌(Nature)に発表する予定であったが、バイオセキュリティ国家科学諮問委員会(National Science Advisory Board for Biosecurity: NSABB)が本件の研究者及び編集者にデータや研究の詳細の掲載を控えるよう要請したことを受け、議論が行われた末、60日間の自主的停止を決定した。両教授を含む39名の研究者は、「科学、政治、倫理の指導者らが有毒なH5N1研究の意味合いについて議論できるまで、同研究を自主的に停止する」との書簡に署名した。
Time Healthland “Scientists Agree to Halt Work on Dangerous Bird Flu Strain” (1/20/12)