DARPA、脊髄損傷治療に関する取り組みに資金提供

脊髄損傷(Spinal cord injury: SCI)は、国防総省(Department of Defense)にとり大きな懸念である。深刻なSCIを抱える33万7,000人の米国民のうち、約4万4,000人が退役兵で、毎年1万1,000件の新たな損傷事例が生じている。SCIの修復及び治療技術に関する研究努力が行われているものの、大きな課題は残っている。このため、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)の「ブリッジング・ギャップ・プラス(Bridging the Gap Plus: BG+)」プログラムは、損傷の安定化、再生治療、機能修復を統合することでSCIの治療に対する新たな手法の開発を狙いとしている。DARPAは11月9日、カリフォルニア大学デイビス校(University of California-Davis)、ジョンズホプキンス大学(Johns Hopkins University)、ピッツバーグ大学(University of Pittsburgh)の3大学に対し助成を行うことを発表した。各大学の学際チームは、埋め込み可能で適応性のある機器(SCIの初期段階に損傷の影響を軽減し、後期の慢性段階で機能回復の可能性を持つ)のシステム開発に取り組むことになる。

Defense Advanced Research Project Agency “DARPA Awards Contracts for Work on Spinal Cord Injury Treatment” (11/9/20)