サイエンス誌(Science)は4月7日、エネルギー省(Department of Energy)が主導する人工知能(AI)研究推進事業「ジェネシス・ミッション(Genesis Mission)」による既存の研究予算の転用と過密な申請スケジュールにより、現場に大きな懸念を広がっていると報じた。同省傘下の科学局(Office of Science)の予算からAI開発に1割を捻出する方針に対し、恒常的な予算不足の中で通常の研究費が削減される事態を危惧する声が上がっており、2.93億ドル規模の初回公募締め切りまで6週間という短期間の設定や、特定の重点領域における大学ごとの応募数を1件に制限する応募要件も、大学内で競合を引き起こし、研究者の負担を増大させているという。同省は、秋学期からの早期参画を狙った迅速な進め方とし、他の資金調達の機会もあると説明するが、多くの研究者は、既存の助成が更新されないリスクを抱えながら、不透明な評価基準への対応に追われていると記事は伝えている。
Science “Department of Energy’s AI push squeezes funding for research grants” (04/07/26)
https://www.science.org/content/article/department-energy-s-ai-push-squeezes-funding-research-grants