国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)は今般、「月と地球の間のアジャイルな運用を目的としたロケット実証(Demonstration Rocket for Agile Cislunar Operations: DRACO)」プログラムのフェーズ1を実施する契約事業者を選出した。DRACOプログラムの目標は、2025年に低地球軌道上で原子力エネルギー推進(nuclear thermal propulsion: NTP)を実証することである。今回選出されたのは、ゼネラル・アトミックス(General Atomics)、ブルー・オリジン(Blue Origin)、ロッキード・マーティン(Lockheed Martin)の3社である。アジャイルな運用は、国防総省(Department of Defense)の陸海空活動の中核的な原則であるが、宇宙空間領域では、現行の電力及び化学による宇宙空間推進システムの限界から課題となっている。DRACOのNTPシステムには、こうした限界を克服できる可能性がある。DRACOプログラムのフェーズ1は、2つのトラックで18か月間行われる予定である。