代表的なカーネギー研究所本部のカタール政府への売却を巡り、科学界に懸念

カーネギー研究所(Carnegie Institution for Science: CIS)が、ワシントンDCにある本部ビルをカタール政府へ売却するという判断をしたことについて、120年の歴史を持つ組織の再編に対する不満や、運営管理部門に対する不満が勃発しつつある。CISのエリック・アイザックス会長(Eric Isaacs, President)が4月2日に、CISは本部ビルをカタール政府へ売却すると発表したことを受け、140名以上のカーネギーの科学者や学生、スタッフが、アイザックス会長及び評議員会(board of trustees)へ書簡を送り、カタール政府による人権問題を指摘した上で、別の買収者を見つけるよう要請した。しかし、アイザックス会長と評議員会の副委員長であるデイビッド・トンプソン氏(David Thompson)は、「再編には、カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology: Caltech)とのグローバルな生態学に焦点を当てた共同作業が含まれ、これらはCISの卓越した科学を促進すると期待している。それへの資金拠出として本売却は必須である」との姿勢である。

Science “Uproar over sale of iconic Carnegie institution headquarters to Qatar exposes deeper tensions” (4/16/21)