米国アカデミー(National Academies)の政策評価機関である米国研究評議会(National Research Council:NRC)は、病気の分類をより正確に行い、診断・治療を向上させるような手法の開発に向け、疾病の分子構成に関する新研究成果と患者の臨床データとを統合させたデータネットワークの構築が望まれるとの提言を出した。また、このようなデータネットワークを通じて、研究者が患者情報にアクセスできるようになるため、バイオ医療研究の促進にもつながるとしている。この提言の背景には、科学的研究の成果が実際の臨床に生かされていないという現状がある。このため、「疾病知識ネットワーク(knowledge network of disease)」を構築し、疾病の原因に関する情報を、研究者・医療従事者・国民の間で共有することが望ましいとし、ネットワーク開発の第1歩として、分子データと患者の医療記録を集め、開発第2期として、ネットワークの立ち上げと情報データマイニングの実施を行うことを提言している。
National Academics “Report Calls for Creation of a Biomedical Research and Patient Data Network For More Accurate Classification of Diseases, Move Toward ‘Precision Medicine'” (11/211)