科学者にとり、特許や新規事業の立ち上げなどの商業活動は、純粋な学術活動よりもはるかに金銭的に儲かる可能性が高い。しかし、ESMTベルリン(ESMT Berlin)(ドイツのビジネス・スクール)のヘンリー・サワーマン氏(Henry Sauermann)が発表した調査報告によれば、学術機関の科学者がこれらの商業活動に携わる目的において、金銭は大きな理由ではなく、社会的影響や知的な挑戦といった動機の方がより重要なようである。調査は米国の学術機関に雇用されている2,000名以上のデータを使って行われた。調査報告によれば、生命科学や物理学など、学術分野によって動機が異なる違いも見られた。報告は、「政策策定者や技術移転局は、学術分野によって科学者の動機は異なることを認識して支援メカニズムや政策を構築すること、特許による収入額よりも、商業活動によってもたらされる社会的影響などその他の動機を強調すべきである」としている。