ベンチャーキャピタル投資:歴史的水準ながら、取引案件のファネルに変化

ピッチブック社(PitchBook)と全米ベンチャーキャピタル協会(National Venture Capital Association: NVCA)による2021年上半期のベンチャーキャピタル・モニター(Venture Capital Monitor)は、市場が様々な記録を破る勢いであることを示しているが、特筆すべき点として、記録的水準の投資活動は皆、後期段階の投資によるものとなっている。ファネル(じょうろ)のもう一方の端(初期段階)では、活動は増加しているものの、全体と比べるとさほどの増加ではない。今年上半期のベンチャーキャピタル投資市場は、3,000億ドルの投資(2020年のほぼ2倍)、1万6,000件以上の投資案件(同25%増)となる見込みで、ベンチャーキャピタル投資の取引規模の中央値は、2020年のほぼ50%増となる見込みである(エンジェル及びシード投資の取引規模はこれより遥かに小さい)。こうした投資活動の急増は、間違いなく過去最大になると考えられるエグジットによって支えられている。上半期のエグジットの規模は3,720億ドルで、これは既に2020年の記録(2,870億ドル)を上回っている。

SSTi “VCs invest at historic levels, but deal funnel shifting” (7/29/21)