トランプ政権、終了直前に、遺伝子組み換えされた動物の監督権限をFDAから奪う

トランプ政権による政治的任命者が連邦機関の科学者を無視した最新事例として、同政権の最終日となる1月19日、厚生省(Department of Health and Human Services: HHS)が、一部の遺伝子修正された動物を監督する権限を食品医薬品局(Food and Drug Administration: FDA)から実質的に奪うという措置を講じたことが明らかになった。これは業界が支持していた策である。19日の発表によれば、遺伝子編集技術を使って生産される食用動物の安全性を審査する権限は、FDAから農務省(U.S. Department of Agriculture: USDA)へ移る。FDAは、農業に関係のないごくわずかな遺伝子編集製品(バイオ製薬や遺伝治療など)の監督権限は維持する。ステファン・ハーンFDA局長(Stephen Hahn)をはじめ、FDAの高官は、「本措置は違法であり公衆衛生を危険にさらす」と批判していたが、HHSはこうした反対を無視し、健康担当次官補(Assistant Secretary for Health)が覚書(memorandum of Understanding)に署名した。

Politico “11th-hour deal strips FDA oversight of genetically modified animals” (1/19/21)