NIH、政府閉鎖解除後の業務復旧に急ぐ

16日間に及ぶ連邦政府の閉鎖が解除され、国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)の職員は職場に戻った。グラント担当職員は閉鎖中にたまった研究提案の処理やピアレビュー会議のキャンセルに追われている。今回の閉鎖がどのような影響を及ぼすかはまだ不明であり、ブログ上では新たな資金提供を求める研究者への影響について不安が広がっている。NIHの外部研究局長はブログ上で、「連邦政府の閉鎖は我々が最も多忙な時期に発生し、外部研究プログラムが平常に戻るまでは時間がかかるであろう。10月のグラント提出締切はすべて11月に延期され、審査会議は日程が最調整される」と述べた。 Science Insider “NIH Scrambles to Catch Up After U.S. Shutdown” (10/18/13)

国立エネルギー技術研究所の所長が辞任

エネルギー省(Department of Energy)傘下の国立エネルギー技術研究所(National Energy Technology Laboratory)でアンソニー・クギーニ所長(Anthony Cugini)が先月、休職扱いとなり、10月11日付けで辞任したことが明らかになった。エネルギー省の広報官は休職の理由を明らかにしていない。2010年に所長に就任したクギーニ氏の辞任後は、スコット・クララ副長官(Scott Klara、Deputy Director)が代理を務めている。 Associated Press “National energy lab director resigns” (10/18/13)

カリフォルニア州の代替燃料市場が大幅に進展

カリフォルニア州エネルギー委員会(California Energy Commission)が、「2013年総合エネルギー政策報告書(2013 Integrated Energy Policy Report: IEPR)」草案を発表した。報告書は、州内の輸送燃料市場で劇的な進展が見られていることを示しており、このことは低炭素燃料基準(Low Carbon Fuel Standard: LCFS)などの政策が機能していることを表している。報告書で示された進展の例として、①代替燃料源利用の目覚ましい増加、②クリーン燃料やエネルギー効率技術への投資拡大、③カリフォルニア州バイオディーゼル業界の大幅な進展、④自動車燃費の劇的な向上、⑤電気自動車の急成長予測、などが挙げられている。 Environmental Defense Fund “New Report Confirms Major Progress in California’s Alternative Fuels Market” (10/20/13)

NIH、アフリカにおけるゲノミクス研究拡大を目的として1,700万ドルを助成

国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)は、「アフリカにおける人・遺伝・健康(Human Heredity and Health in Africa: H3Africa)」プログラムの一環として、10件のプロジェクトに今後4年間で最高1,700万ドルのグラントを提供すると発表した。H3Africaによるグラントは今回が2回目で、2010年のグラント開始以来、その助成額は約7,400万ドルに上る。今回のグラントでは、ゲノミクス研究の他、アフリカ系ゲノミクス科学者の育成やアフリカ大陸における科学インフラ構築の支援も行う。H3Africaは、NIHと英国のウェルカム・トラスト(Wellcome Trust)が共同で資金拠出している。 National Institutes of Health “NIH awards $17 million in grants to augment genomics research in Africa” (10/18/13)

NSF、自然災害研究に関するプロジェクトに助成

昨年大被害をもたらしたハリケーン・サンディの到来(10/29)から1周年を迎えるに当たり、米国科学財団(National Science Foundation: NSF)は、「自然災害・危険に関する学際研究(Interdisciplinary Research in Hazards and Disasters)」の募集を通じて12件の研究プロジェクトに合計3,200万ドルを提供した。これらの取り組みは、NSFの「持続可能性のための科学・工学・教育(Science, Engineering and Education for Sustainability: SEES)」投資の一環である。今回のグラントは、自然災害や、自然現象に関連した技術的危険性に関する知識を深めることなどが目的で、受益プロジェクトは大気・地球空間・地球・海洋科学や、コンピューター・情報科学、サイバーインフラ、工学など様々な分野に亘る。 National Science Foundation “In wake of Hurricane Sandy, Oklahoma tornadoes, NSF awards $32 million in hazards sustainability grants” (10/21/13)

フォード社、自動車電池研究所に210万ドルを投資

ミシガン大学(University of Michigan)で10月15日、800万ドルを投じて設立された電池研究所が開設した。同研究所には、フォード社(Ford)が210万ドルを投資した他、ミシガン大学やミシガン経済開発局(Michigan Economic Development Corporation)、エネルギー省(Department of Energy)などが資金を拠出している。研究所は今後、フォード社向けにより小型で軽量かつ生産コストがより低い電池の開発に取り組む。研究所は電池生産施設であり、パイロット・プロジェクトの支援などを行う。 Environmental Leader “Ford Invests $2.1 Million in Auto Battery Lab” (10/15/13)

世界の水力発電投資は2020年までに750億ドルを超えるとの予測

分析会社のグローバル・データ社(GlobalData)が発表した報告書によれば、世界における水力発電の累積設備能力は2012年の1,064ギガワット(GW)から2020年には1,407GWに増加し、投資総額は750億ドルに達すると予測されている。報告書によれば、小型水力発電は世界で最も利用されている再生可能資源の一つであるが、世界の水力発電市場は大型水力発電の増加によって成長が続く見通しであるという。報告書には地域的傾向や投資状況などに関する分析も盛り込まれている。 Clean Technica “Global Hydropower Set To Exceed $75 Billion Through To 2020” (10/17/13)

ブラドリー・クロウェル氏、エネルギー省の議会・政府間問題担当次官補として承認

議会上院は10月16日、エネルギー省(Department of Energy)の議会・政府間問題担当次官補(Assistant Secretary for Congressional and Intergovernmental Affairs)としてブラドリー・クロウェル氏(Bradley Crowell)を承認した。これを受けて、エネルギー省のアーネスト・モニツ長官(Ernest Moniz)は上院の迅速な承認を歓迎するコメントを発表している。クロウェル氏は同次官補として、エネルギー省と、議会や州、部族、地方自治体、その他の連邦機関、関係機関、国民との調整を主導していく。また国レベルのクリーン・エネルギー議題において鍵となる州政府との協力を強化することも任務の一つとなる。クロウェル氏は、議会や政権で豊富な経験を有する。 Department of Energy “Bradley Crowell Confirmed as Assistant Secretary for Congressional and Intergovernmental Affairs” (10/17/13)

カリフォルニア州再生医療研究所(CIRM)の所長が退任へ

カリフォルニア州再生医療研究所(California Institute for Regenerative Medicine: CIRM)のアラン・トロンソン所長(Alan Trounson)が退任することが発表された。家族との時間を優先することがその理由とされている。2007年後半に、体外受精の有力研究者でバイオ業界での経験を持つトロンソン氏(オーストラリア出身)がメルボルンのモナッシュ大学(Monash University)を辞めてCIRMの所長になることが発表された際は大きな話題を集めた。CIRM所長就任後は、研修や基礎研究中心の事業から、臨床へとつながるトランスレーショナルなプロジェクトへの移行を指揮し、その間にCIRMは19億ドルのグラントを実施した。トロンソン所長は、CIRM理事会が後継者を探す間、現職に留まることに同意している。 Science Insider “CIRM Director Steps Down” (10/17/13)

カウフマン財団などが「グローバル・アントレプレナーシップ研究ネットワーク」の設立を発表

ユーイング・マリオン・カウフマン財団(Ewing Marion Kauffman Foundation)、世界銀行(World Bank)、エンデバー・インサイト(Endeavor Insight)は、「グローバル・アントレプレナーシップ研究ネットワーク(Global Entrepreneurship Research Network)」を設立する。同ネットワークの目標は、①アントレプレナーや政策立案者、その他の関係者向けに有益かつ実用的な知識の創出、②アントレプレナーに関する知識格差の是正、③データの標準化、などである。そして次のステップとして、①ネットワークの活動や決定のガイドとなる研究アジェンダの共有、②提携のための研究者やプログラムの特定、③参加者が集うイベントの実施、が挙げられている。 Ewing Marion Kauffman Foundation “Global Researchers Join Forces to Shed Light on the World’s Entrepreneurs, Announces Kauffman Foundation” (10/11/13)