国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)は、NIHのグラント承認プロセスで人種に関する偏見が影響しているか否かに関する調査を9月から開始する。2011年にサイエンス誌(Science)が行った研究では、白人研究者はアフリカ系米国人研究者のほぼ2倍の割合でNIHのグラントを受益しているという。人種的な不均衡は、グラントの最初の評価が行われる早期の時点で発生していると考えられている。NIHはまず、「グラント審査担当者は申請者の人種について(無意識的にでも)考えるのか」という点に対処するため、一部の申請書から名前や人種を特定できる情報を削除し、それがグラントの採点にどのように影響するかを見る。また、R01グラントの受益に成功した申請を分析し、異なる人種の申請書に対して審査担当者が使った表現に一定の傾向が見られるか否かといった研究も行う。
Nature News “NIH to probe racial disparity in grant awards” (8/19/14)