米国政府高官は12月18日、2日間に亘りメリーランド州ベセスタで行われた会合で、H5N1型ウィルスに関する一部の研究について、新たな審査方針の採用に向けて急速に進んでいると述べた。これを受けて科学者らは、今年1月に実施した自発的なモラトリアムの解除につながることを期待している。H5N1型ウィルスを哺乳類の間で伝染性のものとする手法を示した2件の研究報告を受けて、本件に関する懸念が起こったため、現在自発的モラトリアムが実施されている。米国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)は、一部の研究の審査に関する新方針を来年2月以降に採択すると見られており、米国以外の地域ではそれより早くにモラトリアムが解除される可能性も指摘されている。モラトリアムや新たな審査方針の対象となるのは、「機能の取得(gain-of-function)」と呼ばれるごくわずかな実験分野に適用されるもので、新方針ではNIHの研究助成を受けるために合致すべき7つの基準が示されている。
Science Insider “H5N1 Research Moratorium Could Be Over Soon” (12/18/12)