現在の先端のフェーズド・アレイは、「アクティブ電子走査アレイ(Active Electronically Scanned Array: AESA)」であるが、ここ十年間で、広帯域のAESAへの関心が高まっている。広帯域のAESAは、狭帯域のアレイと異なり、異なる周波数での運用が可能なことから、より汎用性が高く、頑強である。しかし、広帯域の受信機はしばしばダイナミック・レンジが限定的で、電波妨害に脆弱であるなどの問題がある。こうした中、混雑した無線周波数(radio frequency: FR)の環境の中での広帯域AESAの利用を阻害する問題に対処するため、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)は、「エレメント・レベルでのコンパクトなフロント・エンド・フィルター(Compact Front-end Filters at the ELEment-level: COFFEE)」プログラムを開発した。COFFEEプログラムは、混雑したRF環境での次世代広帯域アレイのための可積分フィルター技術の開発を狙いとしている。