オバマ大統領、中国企業によるドイツ系チップメーカーの買収を阻止へ

オバマ大統領は12月2日、中国の福建芯片投資基金(Fujian Grand Chip Investment Fund: FGC)がドイツのチップメーカー、アイクストロン社(Aixtron)の米国子会社を買収しようとしている件で、国家安全保障上の懸念があるとしてこれを阻止した。これまでにも米国政府が中国企業による技術系企業買収を阻止したことはあるが、いずれも対米外国投資委員会(Committee on Foreign Investments in the United States: CFIUS)が交渉に警告を発するなどして否定的な姿勢を示す形で間接的に阻止してきた(CFIUSには直接的に買収を禁止する権限はない)。今回もCFIUSは中国企業によるアイクストロン社買収に懐疑を示していたが買収交渉が止まることがなかったため、オバマ大統領による直接的な阻止となった。今回の異例の動きによって、ドナルド・トランプ次期大統領と技術能力の強化を積極的に図る中国政府との間での緊張がさらに高まる能性がある。
New York Times “Obama Moves to Block Chinese Acquisition of a German Chip Maker” (12/2/16)