安全保障・新興技術センター(Center for Security and Emerging Technology: CSET)は6月、国内の人工知能(AI)開発労働力を特定し、その雇用規模を推計した報告書を発表した。AIシステムの設計や訓練、最適化(ファインチューニング)、拡張、展開に直接携わる人材を「AI人材」と定義して分析した。これを元にCSETが開発した機械学習ツールを用いて、2010年1月から2026年2月までの米国求人データを分析したところ、2010年以降のAI開発関連の求人は約160万件(うち2025年は33万1,445件)に上り、2026年3月時点のAI開発労働者数は約51万9,000人となることが明らかになった。これは米国の総労働需要及び総雇用の1%未満にとどまり、AIシステムを構築する技術労働力は、従来想定よりも小規模かつ専門化している実態が浮き彫りとなった。CSETは今後、独自の人材追跡ツール「パスワイズ(PATHWISE)」などにこの定義を組み込んで、実証的な根拠を提供し、効果的な教育パイプラインや人材育成政策策定への提言に役立てる方針である。
CSET “Identifying the AI Development Workforce” (06/XX/26)