停電時に電気自動車(EV)をバックアップ電源として使用するという概念が最近注目を集めており、フォード自動車(Ford)は、その概念を、電気式ピックアップ・トラック「F150ライトニング(F-150 Lightning)」のセールスポイントとしている。自動車メーカーやEV充電製造事業者、エネルギー・サービス企業はそろって「自動車からグリッド(vehicle-to-grid)」技術を積極的に推進しているものの、この概念を消費者市場で実現するには、技術的及び規制面での課題が数多く残っている。こうした中、カリフォルニア州のパシフィック・ガス&エレクトリック社(Pacific Gas & Electric)とゼネラル・モーターズ社(GM)は、今年、GM社の複数のEVをバックアップ電源として利用することを目的としたパイロット・プロジェクトを実施する。最初はラボで、その後、実際の住宅で試験される。ただし両社は、こうしたバックアップ電源としてのEVの機能がいつ車両やユーティリティの標準となるのかや、EV充電と「自動車から住宅へ」の電力供給の費用の比較などについて発表できる状況ではないとしている。こうした双方向型の充電は日本国内で販売されるEVの標準となりつつあるが、急速充電技術の違いから、米国で日本の状況を再現することはできないとされている。
Canary Media “GM and PG&E to test how EVs can power homes during blackouts” (3/8/22)