朝の着替えから食器洗い、片付けに至るまでのあらゆる家事を補助するロボットは、「人工知能(AI)という用語が登場し始めた頃からの人々の夢であった。しかし、現実はそうした高度なレベルからほど遠く、何をもって「成功」と呼ぶのかという根本的な課題が浮上している。このような中、スタンフォード大学(Stanford University)の学際的研究者チームは今般、「仮想的で双方向的かつ生態学的環境における日常の家事のベンチマーク(Benchmark for Everyday Household Activities in Virtual, Interactive, and Ecological Environments: BEHAVIOR)」を発表した。これは、日常的に行われる100の作業について、様々にシミュレーションされた家庭で実行される身体的及び知性的詳細を分類したものである。また、BEHAVIORベンチマークを作成した研究者チームは、将来のAIソリューションの成功度を測定するためのビジュアル参照点(visual reference point)となる「ノース・スター(North Star)」も策定した。ノース・スターは、仮想環境で家事補助ロボットを開発及び訓練し、その後、実際の状況で操作するよう統合していく枠組みとしても利用されていくことが期待されている。