英国の主要科学資金提供機関、受益者に論文の即時無償公開を義務付け

英国は現在、オープン・アクセス論文の割合が世界で最も高い国の一つであるが、同国の主要資金提供機関である英国研究及びイノベーション(UK Research and Innovation: UKRI)は8月6日、UKRIから資金提供を受ける全ての研究に対し、出版と同時に誰でも無償で読めるようにすることを義務付ける新たな方針を発表した。従来のUKRIの方針では、受益する研究者は、①専門誌に「ゴールド」オープン・アクセスの費用を支払い、論文は出版社のウェブサイト上で無料で読めるようにする、②「グリーン」ルートとして、最長1年間の待機期間を経た後に論文を公共のリポジトリへ預け入れる、の2種類が認められていた。しかし、2022年4月から、1年間の待機期間は認められなくなり、②を選択する研究者は論文の出版と同時に論文をリポジトリに預け入れることが義務付けられ、出版社はUKRIが資金提供して作成された論文の著作権を頼りとすることはできなくなる。

Science “Major U.K. science funder to require grantees to make papers immediately free to all” (8/6/21)