エネルギー省(Department of Energy)の基礎エネルギー科学プログラム(Basic Energy Sciences program)の諮問委員会は先般、「米国は基礎エネルギー科学で競争できるか? 重要な研究フロンティアと戦略(Can the U.S. Compete in Basic Energy Sciences? Critical Research Frontiers and Strategies)」と題する報告書の草案を発表した。草案報告書は、「米国は、本プログラムが支援する複数の主要研究分野で、欧州と中国に押されつつある」と警告している。そして、プログラムが支援する施設は、その技術的能力においてはもはや「特有」なものではなく、一部は海外に追い抜かれるかもしれないと、している。加えて、科学的人材をめぐる世界的競争は激化していると指摘し、その要因として、他国の人材リクルート活動や、欧州において初期・中期のキャリア科学者に対する優れた資金提供機会が提示されていること挙げている。報告書は、エネルギー省に対して、研究者にとってより持続可能なキャリアパスを創出することや、研究インフラへの投資増などを勧告している。
Department of Energy “CAN THE U.S. COMPETE
in Basic Energy Sciences?” (September 2021)