国防総省(Department of Defense)の監査官(inspector general)が作成した報告書によれば、国防総省は、代表的なプログラムである人工知能(AI)プロジェクトの活動を適切に文書化しておらず、将来的に問題が発生するリスクが高まっているという。監査官は、ビッグデータと機械学習の統合を加速させることを狙いとした主要プロジェクトの「プロジェクト・メイベン(Project Maven)」について、連邦法及び政策に沿った形で契約の監視が行われているかについて評価した。監査官の評価によれば、関連する全ての政府組織は、プロジェクト・メイベンの1件の共同契約及び4件の契約について、国防総省の「アルゴリズム的戦争のための機能横断型チーム(Algorithmic Warfare Cross-Functional Team)」が事前に設定した成果に到達できるよう、監視と管理を適切に行っている。しかし、機能横断型チームは、その手法を文書化しておらず、そのことはいずれ、プログラムの拡大や人事異動によって契約の監視と管理に問題が生じるリスクにつながる可能性があるという。更に、文書化されていないことは、プロジェクトの長期的な成功と成長に否定的な影響を及ぼす可能性がある。