米国公共ラジオ放送(National Public Radio: NPR)は1月28日、トランプ政権が原子力安全規制を大幅に緩和した新たな規制を策定したが、同規制の内容を規制対象企業に共有する一方で、一般には公開していないと報じた。次世代型小型モジュール炉(Small Modular Reactors: SMR)開発促進に向けた改定で、エネルギー省(Department of Energy)が少なくとも3基の実験炉を建設し、2026年7月までにそれぞれ臨界に達成させるプログラムの一環として行われた。新規制下では地下水保護や安全担当技術者の配置義務、放射線被ばく基準など、多岐に亘る安全・環境規制が大幅に緩和・削減され、保安に関する指令は従来の数百ページからわずか数十ページへ縮小されたという。放射性物質の地下水や公共下水への排出規制も「禁止」から「回避すべき」といった表現に変更され、産業への信頼損失や安全性に対する深刻な懸念が広がっている。同省は「安全性を損なわずにイノベーションを促進する」と弁明したものの、透明性の欠如や環境・労働者保護の後退に懸念する声が相次いでいる。
NPR “The Trump administration has secretly rewritten nuclear safety rules” (01/28/26)
https://www.npr.org/2026/01/28/nx-s1-5677187/nuclear-safety-rules-rewritten-trump