エネルギー省、使用済み核燃料計画承認が急務 GAO勧告

政府説明責任局(Government Accountability Office: GAO)は5月7日、海軍の原子力艦隊運用に不可欠な先進試験原子炉(Advanced Test Reactor: ATR)の稼働継続に向け、エネルギー省(Department of Energy)に使用済み核燃料の貯蔵施設再編計画を承認するよう勧告した。アイダホ国立研究所(Idaho National Laboratory: INL)の先進試験原子炉複合施設は、潜水艦や空母の燃料試験を行う全米唯一の施設であるが、使用済み燃料の容量が2030年までに上限に達すると予測されている。これに対し、同省はこれまで最大198億ドルに上る後継炉建設などの選択肢を検討してきたものの、現在はコストを約12.6億ドルに抑えた既存施設の維持・改修案へと方針を転換しており、さらにコスト増加の可能性についても示唆している。GAOは、使用済み燃料保管計画の評価と承認がこれ以上遅延すれば、国家安全保障に関わる試験が停止されるリスクがあると指摘し、施設再編計画の評価を完了させ、ATRの運転を中断せずに2030年以降も燃料管理を続けられるよう勧告している。

GAO “Department of Energy: Action Needed to Approve Advanced Test Reactor Spent Fuel Plan” (05/07/26)
https://www.gao.gov/products/gao-26-107969