アルゴンヌ国立研究所、小型モジュール炉の廃棄物に関する分析報告を発表

原子力エネルギーは、経済の脱炭素化の鍵となる要素であるが、大型原子炉の建設はしばしば複雑かつ高費用となる。原子力エネルギーの有用性と魅力を高めるため、開発業者は小型モジュール炉(small modular reactor: SMR)の設計に取り組んでいる。SMRの技術や経済性に関する研究は広範に行われているが、SMRの原子力廃棄物への意味合いに関する情報は少ない。こうした中、アルゴンヌ国立大学(Argonne National Laboratory)とアイダホ国立研究所(Idaho National Laboratory)の研究者が、「短期的に導入が予定されている小型モジュール炉による原子力廃棄物(Nuclear Waste Attributes of SMRs Scheduled for Near-Term Deployment)」と題する報告書を発表した。2030年までに建設と運用開始が予定されている3種類のSMRの設計を対象としたもので、報告書によれば、原子力廃棄物という点に関して、3種類のSMRはそれぞれに大規模な軽水炉(light water reactor: LWR)と比較して利点と不利な点の双方を提示している。「全体的に見ると、SMRの原子力廃棄物の管理に関して、商業規模の大型LWRの原子力廃棄物に比べて、追加の主要課題があるようには見えない」と、報告書の筆者の一人は述べる。

Argonne National Laboratory “Argonne releases small modular reactor waste analysis report” (11/18/22)