サラザー内務長官、アリゾナ州の公有地における再生可能エネルギー・ゾーンを指定

ケン・サラザー内務長官(Ken Salazar、Secretary of the Interior)は1月18日、アリゾナ州内における19万2,100エーカーの公有地をユーティリティ規模のソーラー及び風力エネルギー開発に潜在的に適した地として指定したと発表した。今回発表されたイニシアチブは「復興エネルギープロジェクト設計(Restoration Design Energy Project)」と呼ばれ、荒廃地や資源問題がほとんどなく商業的な再生可能エネルギー・プロジェクトが実施可能な地域に関する3年間の環境評価を経て決定された。更に今回、アリゾナ州の公有地で3件目、全国で18件目となる「アグア・カリエンテ・ソーラー・エネルギー地帯(Agua Caliente Solar Energy Zone)」も確立されている。 Department of Interior “Secretary Salazar Finalizes Plan to Establish Renewable Energy Zone on Public Lands in Arizona” (1/18/13)

PCAST、ネットワーキング及び情報技術の研究開発に関する評価を更新

大統領科学技術諮問委員会(President’s Council of Advisors on Science and Technology:PCAST)は1月17日、報告書「デジタル未来の設計:ネットワーキング及び情報技術における連邦助成の研究開発(Designing a Digital Future: Federally Funded Research and Development in Networking and Information Technology)」を大統領及び議会へ提出した。これは、PCASTが「連邦ネットワーキング及び情報技術研究開発プログラム(Federal Networking and Information Technology Research and Development:NITRD)」の評価報告で、議会より提出が義務付けられている。今回発表されたのは2010年に実施された評価報告の更新版で、「2010年の報告書で示された数多くの勧告に向けて進展がなされた」とする一方、「十分な関心と投資を受けていない重要分野が数多くある」と指摘している。その上で報告書は、高性能コンピューティングなどの分野でイノベーションと進展の触発を狙いとした複数機関によるイニシアチブの開発など、いくつかの提案を行っている。 White House “PCAST Updates Assessment of Networking and InfoTech R&D” (1/17/13)

オバマ大統領、閣僚指名文書に正式署名

オバマ大統領は1月21日、就任演説終了後、閣僚指名文書に正式に署名し、上院へ提出した。同文書で、中央情報局(Central Intelligence Agency: CIA)長官にジョン・ブレナン氏(John Brennan)が、国防長官(Defense Secretary)にチャック・ヘーゲル元上院議員(Chuck Hagel)が、国務長官(Secretary of State)にジョン・ケリー上院議員(John Kerry)が、そして財務長官(Treasury Secretary)にジャック・ルー首席補佐官(Jack Lew、Chief of Staff)がそれぞれ正式に指名された。上院外交委員会(Senate Foreign Relations Committee)はケリー議員指名に関する公聴会を1月24日に、上院軍事委員会(Senate Armed Services Committee)はヘーゲル元議員指名に関する公聴会を1月31日に、上院情報委員会(Senate Intelligence Committee)はブレナン氏指名に関する公聴会を2月7日に予定している。上院金融委員会(Senate Finance Committee)はルー氏指名に関する公聴会の日程をまだ決めていない。 boston.com “Obama officially signs Cabinet nominations” (1/21/13)

パイク研究所、スマートシティ技術市場は2020年に年間202億ドルに成長すると予測

パイク研究所(Pike Research)は、「スマートシティ(Smart Cities)」と題する報告書を発表し、その中でスマートシティ技術市場は2012年の年間61億ドルから2020年には同202億ドルに成長するであろうとの予測を示した。また、2012年から2020年におけるスマートシティ技術への世界的な投資累積額は1,170億ドル以上に達すると予測している。本報告書は、スマートシティ開発の中核となる5つの業界(スマートなエネルギー、水、輸送、建造物、政府)の市場について分析したもので、その中で最も成長するのは「スマート輸送(smart transportation)」とされている。 Green Car Congress “Pike Research forecasts smart city technology market to grow to $20.2B annually in 2020; smart transportation component to be worth $5.5B by 2020” (1/22/13)

オバマ政権、米国製造イノベーション・ネットワークの構想を概説

大統領府の国家科学技術会議(National Science and Technology Council: NSTC)は、オバマ大統領が昨年3月に発表した「米国製造研究所ネットワーク(national network of manufacturing institutes)」の実践計画を公表した。これらの研究所は地域のイノベーション・ハブとして機能し、新たな製造技術の開発及び導入を加速する一助となることが期待されている(オバマ大統領は、10億ドルを投じて最高15件の製造イノベーション研究所(Institutes for Manufacturing Innovation: IMI)を設立することを提案した)。今回発表された計画によれば、いずれの研究所も米国の非営利組織が主導し、公的機関や民間機関、学術機関とパートナーを組み、5~7年間にわたり連邦マッチングファンドを受益するという。 SSTI “Obama Administration Outlines Design of National Network for Manufacturing Innovation” (1/16/13)

ピュー慈善財団、政権及び議会に対して国家クリーンエネルギー政策を勧告

ピュー慈善財団(The Pew Charitable Trusts)は1月17日、報告書「イノベーション、製造、競争:クリーン・エネルギー行動計画(Innovate, Manufacture, Compete: A Clean Energy Action Plan)」を発表した。それによれば、世界のクリーン・エネルギー市場は急速に拡大しているものの、米国のクリーンエネルギー産業は、海外における競争の激化と国内政策の不透明性により、危機にあるという。報告書は、米国の競争力を強化するための策として、①エネルギー研究開発への投資、②鍵となる製造インセンティブの拡大、③国家クリーンエネルギー標準(Clean Energy Standard:電力業界における再生可能及びその他のクリーン資源の導入のマイルストーンを設定)の確立、などを勧告している。 Pew Charitable Trusts “Pew Delivers Clean Energy Recommendations to Administration and Congress” (1/17/13)

NSF、主任研究者の報告手続きを大幅に変更

米国科学財団(National Science Foundation: NSF)は、NSFの助成を受けた研究プロジェクトの主任研究者(principal investigator: PI)によるプロジェクト報告手続きを大幅に変更する。2013年3月18日以降、PIはプロジェクトの報告(年間、最終、暫定)をResearch.govを通じて行うよう義務付けられる。従来PIはこれらの報告をFastLaneという報告システムを通じて行っていたが、今般FastLaneを一新する形でResearch.govが作られた。この変更は、NSFによる「研究成果経過報告(Research Performance Progress Report: RPPR)」を導入することで可能となった。RPPRは、国家科学技術会議(National Science and Technology Council: NSTC)の科学委員会における研究ビジネス・モデル小委員会(Research Business Models Subcommittee)が、書類や報告の形式を合理化することで連邦研究助成の管理により統一性を持たせることを目的として整備したものである。 National Science Foundation “Dear Colleague Letter: Implementing All Project Reporting in Research.gov” (1/10/13)

米国民の大多数は「新議会は医療研究の拡大に早急に取り組むべき」と考える

リサーチ!アメリカ(Research!America)が発表した「米国は語る 13号(America Speaks, Volume 13)」によれば、米国民の大多数(回答者の72%)は、「新議会及び大統領は第113連邦議会の開始から100日以内に医療研究を拡大するための策に着手すべきである」と考えているという。そして、多くの米国民が医療研究への投資を加速することは優先事項とすべきと考えている一方で、約60%が「選出議員は多くの致命的な疾病への対策に十分な関心を示していない」とみているという。さらに圧倒的多数(回答者の83%)が、「医療イノベーションへの投資は雇用創出や経済押し上げの役割を果たしている」と考えている。 Research!America “Majority of Americans Say the New Congress Should Take Immediate Action to Expand Medical Research” (1/9/13)

ロックフェラー上院議員、引退までの2年間の計画を発表

ジェイ・ロックフェラー上院議員(Jay Rockefeller、ウェストバージニア州選出民主党)は1月11日、2014年の再選には出馬しないことを発表した。同議員の公務期間は50年近く、そのうち上院議員歴は30年に及ぶ。ロックフェラー議員の議会でのこれまでの成果には、児童医療保険プログラム(Children’s Health Insurance Program: CHIP)の起草や、E-Rateプログラム(同プログラムにより、教室でのインターネット接続率を大幅に引き上げた)の起草、労働家庭への金融支援提供などがある。同議員は残りの任期中の優先事項として、メディケイド(Medicaid)やメディケア(Medicare)、社会保障などのセーフティ・ネット・プログラムの擁護、E-Rateプログラムの未来の保持、インターネット上のプライバシー及び安全性に関する取り組みの継続、公正な税制と年金改革を挙げている。 Jay Rockefeller “ROCKEFELLER ANNOUNCES HIS PLANS FOR THE FUTURE” (1/11/13)

米国研究開発支出は2010、2011年に拡大ながらも、経済成長速度に比べると遅延

米国科学財団(National Science Foundation: NSF)が発表した報告によれば、米国における研究開発(R&D)支出合計は、2010年に4,067億ドル(現在ドル)に達し、前年(4,038億ドル)を29億ドル上回ったという。また予備試算によれば、2011年度のR&D支出合計は4,140億ドルで、前年費73億ドル増となった。2009年のR&D支出合計は前年比18億ドル減であった。2010、11年のR&D支出合計は増加したものの、その他の数値はこの伸びが脆弱であることを示唆している。まず、R&D支出増の割合(2009-10年に0.7%増、2010-11年に1.8%増)は、GDPの成長幅(それぞれ4.2%増、3.9%増)をかなり下回る。次に、インフレ調整した場合の実質ドルでは、2009年、2010年、2011年ともにR&D支出合計は2008年の水準を下回る。報告書ではこの他に、R&Dの実施者及び資金提供者、R&Dの内容、R&Dの対GDP比、国際比較について記述している。 National Science Foundation “U.S. R&D Spending Resumes Growth in 2010 and 2011 but Still Lags Behind the Pace of Expansion of the National Economy” (January 2013)