米国チップメーカー大手のNvidia社(Nvidia Corp)が、米政府の輸出管理規則に適合する新たな先端チップを中国へ提供していることが明らかになった。同社が11月7日、「中国のコンピュータ販売業者は、新たなチップを搭載した製品を宣伝している」というロイター社(Reuters)の報道に応答する形でこれを認めた。対象となっているのは「A800」と呼ばれるチップで、今回の一件は、米政府の新たな輸出管理規則を順守する中国向けの先端プロセッサを開発するという米国半導体企業の取り組みを象徴する。Nvidia社は、「輸出管理規則は数億ドルの売上損失をもたらす可能性がある」としている。輸出管理規則の対象となるNvidia社の先端チップの一つに「A100」画像処理装置(GPU)があり、A800はA100の代わりに使用できるGPUである。「A800 GPUは政府の輸出管理軽減に関する試験に適合し、それを上回る形でプログラムすることはできない」とNvidia社の広報担当者は述べる。中国販売業者のウェブサイトによれば、A800のチップ間のデータ伝送速度はA100より低い。