米国物理協会(American Institute of Physics: AIP)は9月9日、米国科学財団(National Science Foundation: NSF)による2026年度の研究助成の採択件数が過去数年の平均と比べ、40%以上減少したと伝えた。フィジックス・トゥデー誌(Physics Today)の分析データによると、数学・物理科学局(Mathematical and Physical Sciences: MPS)における交付件数は1980年代以来の最低水準となり、天文学分野で半減、材料科学分野でも40%超減となるなど影響が深刻化している。また、物理学分野の減少幅は約13%と比較的軽微にとどまるものの、1件あたりの支給額は減少傾向にある。政府がNSF予算から10億ドル分の支給額を保留していることから、本年度助成総支給額が46%減になると予測されており、下院科学委員会では議論が紛糾している。専門家や関連学会からも助成金削減と先行きの不透明感が若手研究者の育成縮小や科学基盤の衰退につながると危惧する声が上がっているが、NSFは助成内容の変更に関するコメントを行っていない。
AIP “Astronomy, Materials Science Awards Plummet at NSF” (09/09/26)
https://www.aip.org/fyi/astronomy-materials-science-awards-plummet-at-nsf