レアアース元素(rare earth element: REE)は、国防総省(Department of Defense)の多くのシステムにとり重要であるが、米国は、元素の分離や精製を海外の事業体に依存しており、サプライチェーンの脆弱性を招いている。国内には適度なレアアース資源があるが、元素を精製するための従来型の溶剤系加工に伴う費用と危険性が障害となっている。国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)の「バイオ工学資源としての環境微生物(Environmental Microbes as a BioEngineering Resource: EMBER)」プログラムは、バイオ工学手法を使って、REEを分離及び精製するための微生物もしくは生体分子の特異性及び選択性を向上させることを狙いとしている。EMBERプログラムは、国防総省にとって重要なREEのサプライチェーンを強化することに取り組む4年間のプログラムで、今回、ローレンス・リバモア国立研究所(Lawrence Livermore National Laboratory)、バテル・メモリアル研究所(Battelle Memorial Institute)、サンディエゴ州立大学(San Diego State University)が選出された。