量子コンピュータについては現在、「重要な問題を解決できる完全にフォールトトレラント(システムに障害が生じても、自動的に修正することで正常に稼働を続けられること)の量子コンピュータが登場するのは数十年先」という見方が優勢である。しかし、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)は、有益なフォールトトレラントな量子コンピュータはそれよりもかなり早期に構築できるという考えを積極的に評価したいと考えている。DARPAは今般、「ユーティリティ規模の量子コンピューティングのための未踏のシステム(Underexplored Systems for Utility-Scale Quantum Computing: US2QC)」プログラムを発表した。US2QCプログラムは、量子コンピューティングに関する未踏の手法を使うことで、従来型の予想よりも大幅に早くユーティリティ規模の運用を実現できるかどうかを判断することを狙いとしている。