研究開発削減が神経疾患薬のパイプランに影響を及ぼすとの懸念

大手製薬会社が研究開発事業の見直しを図り、心臓疾患や癌、糖尿病など最も収益性のある分野に集中するようになっていることから、統合失調症や脳卒中、双極性障害といった神経科学分野の疾患の新薬開発が軽視されるのではないかとの懸念が指摘されている。同分野の研究が縮小されている背景には、投資家は製薬会社に対して巨額の研究開発費の正当化(高い生産性)を要求している一方、中枢神経系の治療薬はその他の治療薬に比べて市場化が難しいこと、製薬会社は大学やバイオ企業による初期の発見や医薬品開発への依存を一層高めつつあることなどが挙げられる。こうした中、製薬会社が神経科学分野の研究を再開するよう政府がインセンティブを提供する必要があると主張する有識者もいる。
THE WALL STREET JOURNAL “R&D Cuts Curb Brain-Drug Pipeline” (3/27/11)