国立精神衛生研究所(NIMH)、臨床試験の助成基準を変更

国立精神衛生研究所(National Institute of Mental Health: NIMH)のトーマス・インセル所長(Thomas Insel)は2月27日付のブログ記事で、「NIMHは今後、患者の症状の緩和だけを目的とした臨床試験への助成は行わない。助成を受ける今後の臨床試験は、医薬品の実験的アプローチと同様に、治療介入が潜在的な治療法として機能するだけでなく、疾病の根底にあるメカニズムについて情報を得られる調査手段となるべきである」と記した。「精神衛生治療の臨床試験が失敗した場合でも、科学者は少なくとも脳の働きについて何らかの知識を得るべきである」というのが同所長の考えである。今回発表されたNIMHの助成に関する方針の変更は、「概念上の精神医学」から「疾病の神経生物学的原因」に重点をシフトするNIMHの動きを強調するものといえる。NIMHの方針変更については賛否両論が寄せられている。
Scientific American “NIMH Rethinks Psychiatry Experiments” (3/15/14)