原子力イノベーション・アライアンス(Nuclear Innovation Alliance: NIA)は1月30日、原子炉の適正規模化に関する報告書を発表した。これによると、原子炉には規模の経済性があるものの、巨大プロジェクト管理の難しさから大幅なコスト超過が発生した例について触れ、規制の拡大適用などにも課題があると指摘している。その一方で、小型モジュール炉(SMR)やマイクロ炉を工場で製造することで、コスト削減やリスク軽減につなげることができ、現地で原子炉を建設するよりも迅速に展開できるとし、顧客がニーズに合った原子炉を選択できる環境整備が鍵であると指摘した。さらに、官民連携や多様な原子炉の設計支援、資金調達、プロジェクト開発、リスク共有、実際の受注が必要であるとし、その上で顧客ニーズを反映した設計やプロセスを改善し、規模を問わずコストと性能で競争できる枠組みが整えば、太陽光や風力並みのコスト低減も実現可能との見解を示している。
NIA “Right-Sizing Reactors: Balancing trade-offs between economies of scale and volume” (01/30/26)
https://nuclearinnovationalliance.org/right-sizing-reactors-balancing-trade-offs-between-economies-scale-and-volume
参照記事: Axios “Factory-built nuclear reactors can cut costs, think tank says” (02/02/26)
https://www.axios.com/2026/02/02/nuclear-reactors-costs-factory