経済協力開発機構(Organisation for Economic Cooperation and Development: OECD)は、「OECD主要科学技術指標(Main Science and Technology Indicators: MSTI)データベース」を基にした調査報告のハイライトを発表した。新型コロナのパンデミックにより経済活動が急激に鈍化する中、OECD諸国における研究開発(R&D)投資は、これまでにない対応力を示し、政策による対応の中心を占めるようになった。MSTIデータベースによれば、OECD諸国におけるR&D支出は2020年に実質ベースで1.8%増加した。これは、それまでの数年(年間5%増加)に比べれば急激な鈍化ではあるが、記録上では、世界的な景気後退がR&D支出の減少につながらなかった初めての年となり、このことは、R&D投資が危機への対応の重要な要素であったことを反映している。