バイデン政権は11月2日、原油・天然ガス事業から排出され、短期的には二酸化炭素よりも80倍速く大気を暖める強力な温室効果ガス、メタン・ガスを厳しく規制していくと発表した。環境保護庁(Environmental Protection Agency: EPA)は、米国内に約100か所ある既存の原油・天然ガスのリグから排出されるメタン・ガスを規制する意向である。連邦政府はかつて、2015年以降に構築された油田・ガス田からのメタン・ガス漏洩を防止することを狙いとした規則を設定したが、それらはトランプ前政権によって撤回された。世界100か国以上が英国のグラスゴーで開催されている国連気候変動サミットに集結し、世界のメタン・ガス排出を2030年までに30%削減することを約束したのと時を同じくして、バイデン政権による今回の発表が行われた。バイデン政権は、温室効果ガスの排出量が最大である米国が気候変動の軽減にどれほど真剣であるのかを示すよう国内外から強い圧力を受けている。バイデン政権下、EPAの他、運輸省(Department of Transportation)と農務省(U.S. Department of Agriculture)もメタン・ガス排出削減に取り組んでいる。
New York Times “Biden Administration Moves to Limit Methane, a Potent Greenhouse Gas” (11/2/21)