米国のシェール・ガス市場がここ数年で急成長している中、同市場の成長が再生可能エネルギーに及ぼす影響を指摘する報告書が発表された。マサチューセッツ工科大学(MIT)の「地球変動科学・政策合同プログラム(Joint Program on the Science and Policy of Global Change)」のヘンリー・ジャコビー共同名誉所長(Henry Jacoby, co-director emeritus)がその他の研究者と共に、エネルギー・環境政策経済学誌(Economics of Energy and Environmental Policy)創刊号で発表した「シェールガスが米国エネルギー・環境政策に及ぼす影響(The Influence of Shale Gas on U.S. Energy and Environmental Policy)」がそれである。ジャコビー所長らは、米国における今後のエネルギー事情をシェールガスが存在する場合と存在しない場合について、幾つかの政策シナリオに基づいて予想分析している。それによれば、シェールガスの存在により、天然ガス価格は低下し、経済は刺激され、温室効果ガス削減で大きな柔軟性がもたらされるが、その一方でシェールガスの成功により再生可能エネルギーの発展が抑制されることになると指摘している。
MIT news “A shale gas revolution?” (1/3/12)