米国では現在、カリフォルニア大学(University of California)を中心とするチームがハワイに30メートル望遠鏡(Thirty Meter Telescope: TMT)を建設する計画と、カーネギー天文台(Carnegie Observatories)およびアリゾナ大学(University of Arizona)などによるチームによってチリに巨大マゼラン望遠鏡(Giant Magellan Telescope: GMT)を建設する計画が進められている。いずれも数十億ドルの事業で、両チームは近年、数百万ドル規模の民間資金調達を行い、残りは国立科学財団(National Science Foundation: NSF)の助成を受けることを期待してきた。しかし2011年末にNSFにより、「巨大望遠鏡建設計画への助成が行われるのは2020年以降」との見解が示された。TMTとGMTは2020年以前の稼動を目的としていることから、NSFの助成を受益する可能性はほぼなくなったことになる。NSFの担当官は巨大望遠鏡建設計画への助成が行われない点について「現在のNSFには巨大望遠鏡事業計画に拠出できる予算がない」と説明している。
Science Insider “Giant Telescopes Face NSF Funding Delay” (1/3/12)